近くには住んでいませんが、私の主人の祖母の話です(もう他界しました)。
介護が始まったのは80歳前半の頃です。祖母(義母の実母)は主人の両親と同居していましたが両親が私たちの家へ来ることになり、祖母を兄弟の家へ預けて来たのです。
自分の家とは違ったからだと思いますが、そこで階段から落ち頭を打ちました。病院で検査をした結果、脳には異常はないですが血の固まりができてしまったとのことでした。
それから数ヶ月後、祖母の行動に異変が起き始めました。物忘れ、失禁、夜中の外出、マッチでぼやなど、目を離せない状態になりました。
階段から落ちたことをきっかけに、痴呆症になってしまったのです。私たち夫婦は近くに住んでいなかったので、毎日の介護は同居人である主人の両親です。
介護が必要となり、まずは自治会や民生委員の仕事などを減らし、自宅にいる時間を増やしたようです。
トイレ介助や食事介助(箸をどちらの手で持つのかがわからない、食べなかったり食べ過ぎたり)、入浴介助から始まりました。
また、いつどんな行動をとってしまうかわからないので、目が離せなくなりました。症状は進行し数ヶ月後には、トイレでは用が足せなくなり、オムツを使用することになりました。
また、入浴はデイサービスを利用し、食事は口まで運ばなければならなくなりました。オムツ代2万円、入浴サービスに1万円、月に3万程介護にあてていたと思います。
私たち夫婦の生活は特に変わることはありませんでしたが、遊びに行くと介護疲れをした義母の姿がありました。
義母は自分の母親なので、自分が看なくては・・という意識を強く持っていました。しかし、失禁しては怒鳴り、ご飯を食べないといっては怒鳴り、ひどいものでした。
自分の子供には聞かせたくない言葉が多かったので実家に長居できる状態ではなくなりました。義母いわく、無断で外出することが一番しんどかったとのことです。
外出してしまうときは、静かにものすごいスピードで出て行くそうです。多趣味な義母なので預けるあてがあるときには出かけたり、義父と交代で温泉へ行ったり、気分転換をしていたようです。
祖母は1年後には寝たきりになってしまい、その数ヶ月後に眠るように息をひきとりました。介護生活は本当に大変そうでした。
地域で行っているサービスを利用しながら、看ていかなければ介護者が疲れ切ってしまいます。自分が全部やらなければ、と一人で抱え込まないようにすることが大切だと思いました。