在宅介護の現実は厳しいです。でも大丈夫!周囲の力を味方につければ乗り越えられます。

2016年11月06日 by 介護の現実を知ってください

私の実父は、70代前半で脳梗塞を発症しました。

その後は認知症も併発し、80歳で他界するまでのほぼ10年間、実母と一緒に在宅介護を経験しました。
在宅介護をしたいという母の強い希望です。

父は退院したころは半身麻痺の状態でしたので、日常生活全般にわたり手助けは必要でした。

しかし支えれば歩くことも可能でしたし、入浴も何とかできていましたので、その後の介護生活の大変さは全く想像していませんでした。

年数が経つににつれ、父の状態は悪くなり、晩年は寝たきりで介護度は5でした。

このころには身辺にかかわることの介護はすべて必要です。

入浴させることは無理でしたので、週に2回のデイサービスを利用していましたが、母が他人を家に入れたくなかったため、我が家にヘルパーさんが入ることはありませんでした。

経済的には、おむつ代が月に5万くらい生活費にプラスしてかかっていました。

在宅介護はそれまでの生活を一変させます。

経済面だけでなく体力的にも精神的にも追い詰められていくのです。
責任感が強い母は休息時間もろくにとらずに必死で介護をしていました。

それでも体力的にきつそうに見えたときは、強引に父から離し別室で休んでもらいました。

在宅介護でわかったことは、とにかく頑張りすぎないことの大切さです。
つまり介護する側の体と心の健康状態を安定させておくことです。

おそらく、大切な家族を在宅で看ていきたいと思う気持ちは誰にでもあるでしょう。
ですので最初のころは張り切って一生懸命にやります。

介護される側の気持ちを考えて手助けをすることが喜びでもあります。

しかし当初の一生懸命な気持ちがそがれてくることが起きてきます。

例えば、作った食事を拒否されたり手で払いのけられたりすることが幾度となく続くこともあります。
うまく意思表示ができればよいのですが、思いどうりに伝えられないもどかしさから行動に出てしまうのです。

さらに排泄の失敗や昼夜逆転生活、徘徊、入浴拒否など予想していなかったことが日常になるのです。

良かれと思ってやっていることやこちらからの言葉かけが拒否されると無力感を感じます。

睡眠時間が確保できなくなることも辛いですよね。

このような状態が続き、介護する側が疲れ切ってしまうと共倒れになりかねません。

在宅介護を始めるときは、行政の力を借りることを念頭におくことを強くお勧めします。
デイサービス、訪問入浴、ヘルパーさん、住宅改修など受けられるサービスをどんどん活用しましょう。

人の手を借りることで介護する側とされる側のストレスを減らせるのです。
在宅介護をうまく乗り切るコツは、周囲の力を借りて頑張りすぎないことです。